日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GL 地質学

[S-GL42_29AM2] 地球年代学・同位体地球科学

2014年4月29日(火) 11:00 〜 12:45 419 (4F)

コンビーナ:*田上 高広(京都大学大学院理学研究科)、佐野 有司(東京大学大気海洋研究所海洋地球システム研究系)、座長:佐野 有司(東京大学大気海洋研究所海洋地球システム研究系)、田上 高広(京都大学大学院理学研究科)

12:25 〜 12:40

[SGL42-P02_PG] 蔵王火山溶岩の感度法によるK-Ar年代測定

ポスター講演3分口頭発表枠

*山崎 誠子1及川 輝樹1伴 雅雄2 (1.産総研 地質情報研究部門、2.山形大学 理学部)

キーワード:蔵王火山, K-Ar年代測定

蔵王火山は東北日本の火山フロントの中央部に位置する複成火山である.先行研究では,約80万年前に活動を開始し,主となる山体は約30-10万年前に形成され,その後,約3万年前から現在までの最新活動期が続くと考えられている.本火山は初めてK-Ar法における質量分別補正の必要性が示された火山であり,約50試料の年代値が報告されているが,未調査地域も残っており,一部カリウム含有量が低い試料や過剰アルゴンの混入が疑われる試料等について層序や古地磁気データと矛盾する場合もあった.本研究では,蔵王火山の活動史の全体像を明らかにするために,これまで未調査だった地域を含めて調査・試料採取を行ない,感度法によるK-Ar年代測定を実施したので,その結果を報告する.