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[SIT39-P07] 2段式加圧方式DACによる超高圧発生への試み
キーワード:ナノ多結晶ダイヤ, マイクロアンビル
高圧物性科学にとって1 TPa領域は今も未開拓地である。ダイヤモンドアンビルセル(以下DAC)による静的圧縮実験としての最高圧力は400 GPa程度(Akahama and Kawamura, 2010)であった。これに対し、Dubrovinsky et al. (2012)がDACを用いた2段式加圧方式により640 GPaを発生したと報告し、静的圧縮による1 TPaの発生は目指しうる目標として見えてきた。しかしこの報告では、1段目に通常のダイヤモンドアンビル、2段目に炭素から直接変換した半球状のナノ多結晶ダイヤを対向させたものが使用されており、マイクロアンビルの形状制御が困難、アンビルの位置がずれやすい、試料設置が困難等により再現性ある実験を行うことが難しいといった問題点がある。
本研究では、集束イオンビーム(FIB)加工機によるマイクロアンビルの作成を行った。この利点は、アンビルの形状制御ができる、サブミクロン精度での組み立て可能、試料も同時に作成可能、素材によらず加工が可能といった点で、種々のパラメータを制御しながら再現性良く実験を繰り返すことができる。我々はこの手法により現在最高で340 GPaまでの発生に成功しており、その詳細について報告する。
本研究では、集束イオンビーム(FIB)加工機によるマイクロアンビルの作成を行った。この利点は、アンビルの形状制御ができる、サブミクロン精度での組み立て可能、試料も同時に作成可能、素材によらず加工が可能といった点で、種々のパラメータを制御しながら再現性良く実験を繰り返すことができる。我々はこの手法により現在最高で340 GPaまでの発生に成功しており、その詳細について報告する。