日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS23_1AM1] 強震動・地震災害

2014年5月1日(木) 09:00 〜 10:45 211 (2F)

コンビーナ:*元木 健太郎(小堀鐸二研究所)、座長:前田 宜浩(防災科学技術研究所)

10:00 〜 10:15

[SSS23-05] 疑似点震源モデルによる2003年5月26日宮城県沖スラブ内地震の強震動シミュレーション

*若井 淳1長坂 陽介1野津 厚1 (1.港湾空港技術研究所)

キーワード:疑似点震源モデル, スラブ内地震, 強震動, 2003年宮城県沖地震

最近の研究で,既往の特性化震源モデルをさらに単純化した疑似点震源モデルが提案され,2011年東北地方太平洋沖地震への適用性が確認されている.単純化の要点は,強震動の生成に関わる各々のサブイベントに対し,その内部におけるすべりの時空間分布を詳細にはモデル化せず,各々のサブイベントが生成する震源スペクトルのみをモデル化するという点である.今後,疑似点震源モデルの活用を目指す場合,他の代表的な地震への適用性を検証することは重要である.本検討では,2003年5月26日に発生した宮城県沖のスラブ内地震を例に,疑似点震源モデルの適用性を検討した.その結果,波形およびフーリエスペクトルともに特性化震源モデルと同等の再現性を有することを確認した.