18:15 〜 19:30
[STT57-P07] GNSSデータを使ったW-phase解析
キーワード:W-phase解析, GNSS, 東北地方太平洋沖地震
気象庁では国内外の広帯域地震波形記録を用いて、W-phase解析を行っている。現在、地震発生後最短6分でW-phase解を求めることが出来、その解及びモーメントマグニチュードは津波予報のグレード変更もしくは解除を行うための情報の一つとして利用している。しかし、W-phase解析で積分して用いている広帯域地震記録は、特に大地震の際の発生場所近傍では不安定になることが多く、W-phase解析に使用することが難しい場合がある。一方、直接変位を記録するGNSSデータは、積分処理する必要がなく、安定した変位記録として利用できることが期待される。
今回、国土地理院が運用している1Hz GNSSデータを用いて、2011年東北地方太平洋沖地震とその余震、2003年十勝沖地震のM8以上の地震について、W-phase解析を行ってみた。より近くの安定した変位データを用いることによる、W-phase解析の時間短縮と使用する周波数帯域毎の解の安定性について、検討を行った。
今回、国土地理院が運用している1Hz GNSSデータを用いて、2011年東北地方太平洋沖地震とその余震、2003年十勝沖地震のM8以上の地震について、W-phase解析を行ってみた。より近くの安定した変位データを用いることによる、W-phase解析の時間短縮と使用する周波数帯域毎の解の安定性について、検討を行った。