12:20 〜 12:35
[STT59-P06_PG] X-band SAR衛星・Cosmo-SkyMedを利用した桜島のモニタリング
ポスター講演3分口頭発表枠
キーワード:合成開口レーダ, 桜島, 地殻変動
九州南部,鹿児島県に位置する桜島は,現在日本で最も活発な火山である.2006年6月に昭和火口から再開した噴火活動は,2009年以降,より活発になり,現在でもたびたび爆発的噴火を起こしている.また2012年7月24日には,南岳山頂火口でおよそ1年半ぶりに噴火が起こった.桜島における現在の噴火活動を理解し,今後の噴火活動を予測するためにも,定期的なモニタリングを行う必要がある.活動中の火山における現地観測は危険を伴うため,一般には困難であるが,人工衛星搭載のセンサを利用したリモートセンシング観測であれば,活動中の火山であっても定期的に,しかも広域を一度に観測することができる.とりわけ能動型のマイクロ波センサである合成開口レーダ(SAR)は,昼夜を問わず観測が可能で,雲や噴煙を透過し地上を観測することができる.このため,噴火活動中でも火口のモニタリングが可能であり,またその位相情報を利用した差分干渉解析(DInSAR解析)により面的な地殻変動の検出も可能となる.本発表では,イタリアのX-band SAR衛星・COSMO-SkyMed(以下CSK)によるデータを利用し,桜島南岳の火口の変化を検出した.また,DInSAR解析も試みた.