日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-TT 計測技術・研究手法

[S-TT59_29PO1] 合成開口レーダー

2014年4月29日(火) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*山之口 勤(一般財団法人 リモート・センシング技術センター)、小林 知勝(国土交通省国土地理院)、宮城 洋介(防災科学技術研究所)

18:15 〜 19:30

[STT59-P10] 差分干渉合成開口レーダーによる北極域氷床の流動測定

*土井 浩一郎1山之口 勤2中村 和樹3白水 薫4 (1.国立極地研究所、2.リモートセンシング技術センター、3.日本大学工学部、4.総合研究大学院大学)

キーワード:差分干渉SAR, 流動, 氷床, 北極域

2000年代には入り、グリーンランドやカナダ北極群島の氷床質量が急速に減少していることが衛星重力ミッションGRACEの観測から明らかになってきた(Svendsen et al. 2012, Gardner et al. 2011)。その一因として、氷床や氷流の流動速度が加速し、氷の海洋への流出量の増加が考えられる。
本研究では、衛星合成開口レーダー(SAR)データにASTER GDEMを利用した差分干渉SAR手法を適用し、北極域の氷床や氷流の流動速度を求め、流動速度の時間的な変化の有無を調べることを目的としている。
そこで、我々は、グリーンランド北西部およびカナダ北極群島エルズミア島の3地域を観測したALOS/PALSARデータに差分干渉SAR手法を適用し、氷床や氷流のSARの視線方向の46日間の変位量を求めた。講演では、これらの結果を示すとともに、3パスまたは4パス干渉SAR手法を適用し、その変動についても議論する予定である。