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[STT60-05] HPCによる津波に対する防護施設の粘り強さに関する検討
2011年の太平洋沖地震による巨大津波は,防波堤,海岸堤防などの防護施設の高さを乗り越えて,もしくはそれらを破壊して,背後地域に甚大な被害を生じさせた.そのような状況から,中央防災会議(2011)1)では,今後の津波対策に際し,二つのレベルの津波を想定すると提言した.そのうえで,『防護施設に対して,設計対象の津波高を超えた場合でも施設の効果が粘り強く発揮できるような構造物の技術開発を進め,整備していくことが必要である.』とされた.そこで,本研究では,防護施設の効果について,STOC-CADMAS(2005)を用いて浸水域などを検討するとともに,防護施設の粘り強さについて,考察するものである.