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[SVC54-06] 三宅島八丁平カルデラの形成時間-テフラ中の植物痕から推察される噴火間隔
キーワード:火山, カルデラ, 三宅島, 噴火, ススキ
2000年にカルデラ形成を行った三宅島火山は、約3kaに八丁平カルデラの形成に伴い,八丁平スコリアと八丁平火山灰があいついで噴出した.八丁平スコリアと火山灰中には多数の植物痕が認められ,プラント・オパールの解析からススキ類であることが明らかとなった.噴火後の植生の存在,八丁平スコリアと火山灰の産状,三宅島の土壌生成速度を考慮すると,八丁平スコリアと八丁平火山灰との噴火間隔は長くても1年未満,おそらく数日以内と考えられる.つまり,スコリアの放出するマグマ噴火の後,カルデラ底が沈降した後,それほど間をおかずに八丁平火山灰を生成するマグマ水蒸気噴火が起こった.このようなカルデラ形成シナリオは,Geshi and Oikawa(2008:JVGR)が2000年カルデラ形成噴火でつくったモデルとの類似性が指摘される.