日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-01_1AM2] Forum for Global Data Sciences in Earth and Planetary Research

2014年5月1日(木) 11:00 〜 12:45 419 (4F)

コンビーナ:*村山 泰啓(独立行政法人 情報通信研究機構)、小池 俊雄(東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻)、大石 雅寿(国立天文台天文データセンター)、喜連川 優(東京大学生産技術研究所)、柴崎 亮介(東京大学空間情報科学研究センター)、渡辺 堯(名古屋大学太陽地球環境研究所)、座長:小池 俊雄(東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻)、村山 泰啓(独立行政法人 情報通信研究機構)

11:15 〜 11:30

[U01-08] 生物多様性・生態系情報に基づく生態系機能の推定

*伊藤 元己1 (1.東京大学大学院総合文化研究科)

キーワード:生物多様性情報学, 生態情報学, 生態系機能, 生態系サービス, IPBES

グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)プロジェクトの環境情報分野の1つとして、我々は生物多様性情報と生態系情報の収集と利用を進めている。これまでの3年間で50万件以上の植物分布情報、1万件以上の植生情報をデータベース化し、利用可能になっている。これらの情報を基に、さまざまな環境情報や土地利用情報を加えて、植物各種の分布確率推定や、樹種を考慮したより確度の高い森林の生態系機能分布推定が可能となってきた。本講演では、これらの適用例である森林現存量の推定、二酸化炭素収支、昆虫による作物の受粉サービス量などの推定例を示し、我々人類が生物多様性や生態系から受ける恩恵である「生態系サービス」の推定に向けた取り組みを紹介する。