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[U06-P11] はやぶさ2探査天体1999 JU3のクレーター年代学モデルの構築とONCによる観測可能性
2014年打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」は、C型小惑星である「1999 JU3」を探査対象とし、そのサンプルリターンを大きな目的の一つとしている。微小量、微小スケールのサンプルから太陽系スケールの情報を得るためにはマルチスケールの進化過程の理解が必要である。つまり、そのサンプルがどのような物質であり、1999 JU3上ではどのように存在していたのか、そして1999 JU3が太陽系のどこで生まれ、どのような進化をたどってきたのか、を知る必要がある。1999 JU3の進化過程を探る上で、その形成年代の理解は特に重要である。本研究は、はやぶさ2で得られるであろう1999 JU3の詳細画像データからクレーター年代学手法にもとづく年代決定を可能とするために、1999 JU3表面におけるクレーター年代学関数(表面年代とクレータ数密度の関係)の構築を目的とする。また、得られたクレーター年代学関数に基づいて、工学航法カメラ(ONC)によるクレーター観測による年代決定精度の検証を行う。