日本地球惑星科学連合2014年大会

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[U-06_28PO1] 太陽系小天体研究の新展開

2014年4月28日(月) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*荒川 政彦(神戸大学大学院理学研究科)、中本 泰史(東京工業大学)、渡邊 誠一郎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻)、安部 正真(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、石黒 正晃(ソウル大学物理天文学科)

18:15 〜 19:30

[U06-P24] マルチインパクト仮説による月と地球の起源

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:セラ潮汐破壊, 木星の摂動, セラの軌道変遷, 公転面の一致, フィーデングゾーン(集積範囲), 深海底の起源

マルチインパクト仮説による月と地球の起源
これは,地球と月の起源への新仮説,下記疑問と解釈への統一的な解決策の提案です。

(1).何故,地球では五度以上もの生物大絶滅が起きたのか?
(2).隕石には,未分化コンドライトと分化石質エコンドライト・鉄隕石が何故混在するか?
(3).何故,小惑星帯では惑星に成れなかった(旧説)のか? イトカワは分化した破片では?
(4).巨大惑星衝突説の問題点を解決する,月と深海底のオリジナル起源説を提案。
(5).何故,原始惑星セラが破壊したのか? = 木星摂動による軌道変形と潮汐力による悲劇。
(6).木星摂動によるセラ軌道の偏平率の増加と木星接近による潮汐力による破壊。
(7).プレートテクトニクスのPlate境界形成と,地殻の無い深海底形成の起源を提案。
(8).大陸移動と深海底更新の起源と,駆動力の謎を解明。
(9).何故,ダイヤモンドパイプが南アフリカに形成されたのか?
(10).何故,コア偏芯(約一割)が起きているのか?  =ブラジル上空バンアレン帯の異常
(11).木星大赤斑の起源の新仮説,その何故と如何にを考える。
(12).何故,外惑星の冥王星(今は小惑星)がシリケイト星であるのか?

 今までのジャイアントインパクト仮説は、月を作る為だけの理論である.
地球への火星サイズコア有り原始惑星が 地球への偶然衝突の結果であり、
更に月がマントルだけ形成される条件を計算しているだけである。 これはオリジナルな衝突仮説です.

原始惑星セラがボーデ法則のセレス位置に誕生した.分化した惑星セラは,木星摂動により楕円軌道が偏平化した.
エネルギー保存の為に長軸は一定である.セラの偏心率は増加し,太陽を焦点とするその軌道は木星近点側に伸びて接近する.
セラは木星と衝突する直前に,木星の潮汐力で断裂した.そのマントル破片が地球に衝突することにより、月が形成された.
セラが地球への衝突した位置が太平洋になり、プレート境界亀裂の起源となった.
更に時間差攻撃のマルチインパクトで複数の 深海底も形成された.慣性モーメントの偏芯は大陸移動説や海底更新説の駆動力と推定される.
エネルギーが大きいマン トル破片は冥王星になり、重く高密度なコアリッチ破片は内惑星側に飛散して水星になった.
セラの破片が木星へ衝突して,それが木星の大赤斑の起源となったことを私は推定した.
分化している鉄隕石・石鉄隕石・石質隕石と,未分化なコンドライトとが混在している事.
セレスが小惑星帯に存在するという事実は、隕石の起源はこの仮説によりすなおに納得できる.
マルチインパクト説は度重なる生物大絶滅の根拠となり,海が 70%を占める理由でもあり,プレート境界亀裂の起源も理解できた.
この様にマルチインパクト仮説は,月を作るだけでなく地球の現状も統一的に説明できる.
もし小惑星イトカワがセラ地殻の集合?等が確認できれば,本仮説の証明にもなると思われる.