日本地球惑星科学連合2014年大会

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口頭発表

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[U-07_1AM1] Future Earth - 持続可能な地球へ向けた統合的研究

2014年5月1日(木) 09:00 〜 10:45 501 (5F)

コンビーナ:*氷見山 幸夫(北海道教育大学教育学部)、中島 映至(東京大学大気海洋研究所)、安成 哲三(総合地球環境学研究所)、植松 光夫(東京大学大気海洋研究所)、座長:氷見山 幸夫(北海道教育大学教育学部)

09:00 〜 09:30

[U07-01] アジアにおけるFuture Earthの重要性

*安成 哲三1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:Future Earth, アジア

世界の自然科学者の集まりであるInternational Council for Scientific (ICSU:国際科学会議)と人文社会科学者の集まりであるInternational Socieal Science Council (ISSC: 国際社会科学協議会)が中心となって、地球環境変化研究と持続可能な地球社会の構築をめざしたFuture Earth という新しい国際的な枠組みが動きつつある。1970年代から地球環境の危機がさまざまなかたちで指摘されてきたが、21世紀に入っても地球環境は決して良くなっているとはいえない。温室効果ガス増加の抑制に向けた国際的な取り組みを含む「地球温暖化」への対策など、進められている面もあるが、水資源、大気や水汚染問題、生態系の破壊など、地球環境全体としてはより深刻化しているといっても過言ではない。Future Earth は、地球環境変化を包括的に理解しつつ、持続可能な人類社会の構築に向けて、研究者だけでなく、社会全体として行動を提起していこうという枠組みである。本稿では、まだ端緒についたばかりのFuture Earthの設立経緯と現在の動向を説明し、今後、日本として、どうFuture Earthに対応していくべきか、とくにFuture Earthのアジアにおける重要性を含め、私なりの提案も含めて紹介したい。