12:00 〜 12:15
★ [U08-12] 放射性核種の海洋分散に関するモデル比較の取り組み
キーワード:海洋分散モデル, 放射性核種, モデル相互比較
2011年3月に発生した福島第一原子力発電所から海洋へ漏洩した放射性核種は、東北沿岸域の流速変動や西部北太平洋域の表層海流系、さらには中規模渦擾乱等によって分散してゆく。このような分散過程の再現を試みた複数の数値モデルの結果から、互いに共通する傾向を示す部分もあるものの、モデル間で異なる振る舞いをしている場合や、結果のばらつきの大きい場合があることも分ってきた。本講演では、海洋学会に設置された震災対応ワーキンググループのモデリングサブグループの下で、また、その後学術会議のワーキンググループの下で行われた海洋モデル比較の結果を紹介するとともに、我々研究者にとって今後何を考えて行く必要があるかを議論する。