日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-08_2AM2] 連合は環境・災害にどう向き合っていくのか?

2014年5月2日(金) 11:00 〜 12:45 メインホール (1F)

コンビーナ:*松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻)、須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)、石原 正仁(京都大学学際融合教育研究推進センター極端気象適応社会教育ユニット)、小荒井 衛(国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室)、座長:石原 正仁(京都大学学際融合教育研究推進センター極端気象適応社会教育ユニット)

12:00 〜 12:15

[U08-12] 放射性核種の海洋分散に関するモデル比較の取り組み

*升本 順夫1 (1.東京大学大学院理学系研究科)

キーワード:海洋分散モデル, 放射性核種, モデル相互比較

2011年3月に発生した福島第一原子力発電所から海洋へ漏洩した放射性核種は、東北沿岸域の流速変動や西部北太平洋域の表層海流系、さらには中規模渦擾乱等によって分散してゆく。このような分散過程の再現を試みた複数の数値モデルの結果から、互いに共通する傾向を示す部分もあるものの、モデル間で異なる振る舞いをしている場合や、結果のばらつきの大きい場合があることも分ってきた。本講演では、海洋学会に設置された震災対応ワーキンググループのモデリングサブグループの下で、また、その後学術会議のワーキンググループの下で行われた海洋モデル比較の結果を紹介するとともに、我々研究者にとって今後何を考えて行く必要があるかを議論する。