日本地球惑星科学連合2015年大会

セッション情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS26] 海底地すべりとその関連現象

2015年5月26日(火) 17:15 〜 18:00 203 (2F)

コンビーナ:*北村 有迅(鹿児島大学大学院理工学研究科地球環境科学専攻)、大坪 誠(産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門)、座長:北村 有迅(鹿児島大学大学院理工学研究科地球環境科学専攻)

近年の探査精度の向上により、海底地すべりの存在やその様相が明らかになってきました。海底地すべりは、津波や沿岸侵食を引き起こす要因となり、また海底ケーブルやパイプラインの切断、海洋構造物の破壊など、私たちの生活に直接または間接的に影響を及ぼすものとして認識されるようになりました。海底での地すべりは陸域の地すべりに比べてはるかに大きな規模になりうることから、国を超えた監視体制や対策が必要になります。IGCP(地質科学国際研究計画)やIODP(国際深海科学掘削計画,旧統合国際深海掘削計画)といった国際的枠組みにおいて推進される注目度の高いテーマとなっています。しかしながら、海底地すべりの発生要因やその重力滑動様式は非常に多様であり、これらは未だ系統立てた整理が十分になされていません。本セッションでは、海底地すべりとそれに関わる現象を対象として、現生の海底や海底下からの情報、また陸上の地層から認められる情報、さらにモデル実験やシミュレーションなども含め、幅広い分野の研究者や技術者の皆さんのご参加を期待しています。