日本地球惑星科学連合2015年大会

セッション情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT31] 環境トレーサビリティー手法の新展開

2015年5月27日(水) 11:00 〜 12:45 304 (3F)

コンビーナ:*中野 孝教(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所)、陀安 一郎(京都大学生態学研究センター)、座長:陀安 一郎(総合地球環境学研究所)

現代社会は、自然界に存在するほとんどの元素を利用している。それをもたらす資源の持続的利用と環境に調和した社会の実現が叫ばれて久しいが、環境全体の質的改変に伴う人間圏の生存リスクは複合的に拡大している。国際科学者会議は、地球環境に関する国際共同研究をFuture Earthとして統合し、人間環境安全保障社会の実現に向けて、人文社会科学を巻込んだ革新的な自然科学の創出を強く求めている。自然環境の各要素や人間のつながりを診断・追跡する手法とその社会での広範な適用が必要になってきた。
天然物や人工物を構成する各元素は、大気や水、生物などの地球の各圏および人間社会や人体の中を形を変えて移動している。多元素の濃度とその安定同位体比の情報は複雑な物質動態の追跡に有効であり、生態系サービスや大気水循環、生活や健康など人間を対象とする諸研究に利用されている。Future Earthの実現には、各分野で発展してきた各手法の統合とエコラベリングやモニタリングなどの社会実装が不可欠である。こうした予防原則に立脚し、環境全体のトレーサビリティーシステムの学術基盤の実現に向け本セッションを申請する。

11:00 〜 11:15

*中野 孝教1申 基澈1陀安 一郎1由水 千景1奥田 昇1加藤 義和2神松 幸弘2栗田 豊3天野 洋典3冨樫 博幸3石山 大三4 (1.総合地球環境学研究所、2.京都大学生態学研究センター、3.東北区水産研究所、4.秋田大学国際資源学部)