12:15 〜 12:30
[PCG30-02] 小惑星ベスタの衝効果に関する研究
キーワード:小惑星, ベスタ, 衝効果
小惑星4ベスタは様々な観測が行われている小惑星で、最もよく調べられている小惑星と言っても過言ではないが、これまで、位相角1度以下の測光観測が行われておらず、衝効果の性質がよく分からなかった。そこで、我々はベスタの位相角が0.1度近くになる2006年の衝において、JAXA相模原キャンパスの屋上に仮設置された6.4cmの望遠鏡や、個人天文台である宮坂天文台の36cmの望遠鏡、西はりま天文台の60cmに同架させた7.6cm望遠鏡、ウズベキスタンのマイナダク天文台の60cm望遠鏡で測光観測を、また西はりま天文台にある200cm望遠鏡(なゆた望遠鏡)と国立天文台岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡で分光観測を行った。
観測の結果、位相角1度未満で急激にあかるくなる衝効果が確認された。衝効果を起こすメカニズムは、モデルでの検証から、干渉性後方散乱がそのメカニズムであることがわかった。また、表層の密度をもとめることができ、極表層のバルク密度は 900-1900 [kg m?3] で あることがわかった。
観測の結果、位相角1度未満で急激にあかるくなる衝効果が確認された。衝効果を起こすメカニズムは、モデルでの検証から、干渉性後方散乱がそのメカニズムであることがわかった。また、表層の密度をもとめることができ、極表層のバルク密度は 900-1900 [kg m?3] で あることがわかった。