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[PEM07-12] 大振幅地磁気急始変化(SC)の性質
キーワード:地磁気急始変化(SC), 惑星間空間衝撃波, LT変化, 大振幅
Araki[2014, EPS]は,1868年以降のSC振幅を調べ,1940年3月24日のSCが最大であることを確かめた.このSCの振幅ΔHは,柿岡で273nT以上,Alibagで310nTであった.Siscoe et al. [1968]の,SC振幅ΔHと太陽風動圧Pdの関係式,ΔH = αΔ(√Pd)[α=fgk,k;比例係数,f;太陽風と磁気圏の相互作用に関わる係数(~1-2),g;地下誘導電流効果(~1.5)]を使うと.対応するPd増加は400-500nPaになる.これは1868年以降最大の惑星間空間衝撃波(IPS)に伴うPdであるから,出来るだけ精密に決めたい(線形近似の妥当性の議論は別に必要である).
磁気圏圧縮の際には,磁気圏界面電流(MPC)の増加と共に沿磁力線電流(FAC)・電離層電流(IC)が誘起されてSC振幅にLT変化を生じさせ,それに応じて上記の比例係数kもLT変化を示す [新堀,2014].SC振幅ΔHから対応するPd変化を求める際には,このLT変化を考慮する必要がある.
通常2nPa程度のPdが30nPaを越すと磁気圏界面は静止軌道の内側に入って来る.その時のMPC, FAC, ICの地上磁場への寄与の割合が,Pdが小さい時に比べて異なり,SC振幅LT変化も異なることが予想される.したがって,大振幅SCのLT変化を調べ,それをIPS-Pdの推定に反映させることに意味が出てくる.ここでは,振幅のLT変化を中心に,大振幅SCの性質を調べる.
柿岡やAlibagでは,50nT以上のSCの発生率は5%以下,100nT以上は1%以下になるので,統計的解析は出来ない.多点同時観測のデータ解析を行う.
磁気圏圧縮の際には,磁気圏界面電流(MPC)の増加と共に沿磁力線電流(FAC)・電離層電流(IC)が誘起されてSC振幅にLT変化を生じさせ,それに応じて上記の比例係数kもLT変化を示す [新堀,2014].SC振幅ΔHから対応するPd変化を求める際には,このLT変化を考慮する必要がある.
通常2nPa程度のPdが30nPaを越すと磁気圏界面は静止軌道の内側に入って来る.その時のMPC, FAC, ICの地上磁場への寄与の割合が,Pdが小さい時に比べて異なり,SC振幅LT変化も異なることが予想される.したがって,大振幅SCのLT変化を調べ,それをIPS-Pdの推定に反映させることに意味が出てくる.ここでは,振幅のLT変化を中心に,大振幅SCの性質を調べる.
柿岡やAlibagでは,50nT以上のSCの発生率は5%以下,100nT以上は1%以下になるので,統計的解析は出来ない.多点同時観測のデータ解析を行う.