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★ [U03-02] オープンサイエンスと進化する学術コミュニケーションツール
キーワード:オープンサイエンス, 科学史, サイエンス2.0, オルトメトリクス
サイエンス2.0によって、研究・出版のプロセスで使われる学術コミュニケーションツールは大きく様変わりし、多様化の一途をたどっている。プレプリント・サーバー、オープン・ピアレビュー、オープン・データ・リポジトリ、科学者のためのSNSなど、オンライン・ネットワークがもたらしたイノベーションによって、科学の営みはますますオープンなものとなっている。その結果、オンライン上のあらゆる研究成果に対する注目度が定量化できるようになり、これまで論文数やその被引用数のみによって定量化されてきた研究インパクトの考え方までも変えようとしている。各国政府がオープン・リサーチ政策に取り組む中、科学コミュニティはそのコミュニケーション基盤を根本から見直す必然性に迫られている。そこでは科学者自身が起業家となり、また情報プロフェッショナルやジャーナル出版社は新たな枠組みの中での付加価値を模索している。