日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD21] 測地学一般

2015年5月28日(木) 11:00 〜 12:45 303 (3F)

コンビーナ:*風間 卓仁(京都大学理学研究科)、松尾 功二(国土地理院)、座長:太田 雄策(東北大学大学院理学研究科附属地震・噴火予知研究観測センター)、関戸 衛(情報通信研究機構鹿島宇宙技術センター)

12:15 〜 12:30

[SGD21-06] 降雪がGEONET測位解に及ぼす影響について(2)

*今給黎 哲郎1宗包 浩志1佐藤 雄大1 (1.国土地理院)

キーワード:GEONET, GNSS, 測位, 誤差, 降雪

国土地理院が運用するGNSS連続観測網GEONETの観測データと定常解析結果である「日々の座標値」(F3解)は,インターネットを通じて公開されており,測量などの実務から,地球科学の諸分野に至るまでの基本的データとして広く利用されている.F3解には様々な原因によって実際の観測点の変位ではない擾乱が生じるが,2014年秋の日本測地学会講演会では,2014年2月の大雪の際に山梨県内の観測点で見られた測位解の異常について,降雪・着雪が原因であるという検討結果を報告した.その後,同時期に他の複数の観測点において同様な現象を確認した事例および,それらの観測点において別の顕著な降雪があった日付の測位解異常値についても検討を行い,降雪時の気象データと,測位解の時系列を比較することで,降雪がどのように測位解の変動に影響したかを考察した.今回の講演ではそれらの結果を報告する.