日本地球惑星科学連合2015年大会

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[U-06] 宇宙・太陽から地球表層までのシームレスな科学の新展開

2015年5月24日(日) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*松見 豊(名古屋大学太陽地球環境研究所)、草野 完也(名古屋大学太陽地球環境研究所)、石坂 丞二(名古屋大学地球水循環研究センター)、坪木 和久(名古屋大学・地球水循環研究センター)、榎並 正樹(名古屋大学 年代測定総合研究センター)

18:15 〜 19:30

[U06-P24] 空間量子赤方偏移仮説と新定常宇宙論

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Labo.)

キーワード:空間量子赤方偏移仮説, 新定常宇宙論, ハッブルの法則, ランバートの法則, 3度K背景輻射の解釈, エネルギー保存則

地球から遠方の星ほど赤方偏移が大きいという観測結果を、ハッブルが報告した。この赤方偏移をドップラー効果と解釈した膨張宇宙仮説(ビックバン)が定説となっている。ビックバン仮説では、全質量が一点から爆発し、宇宙空間が膨張することで、遠方の光源ほど地球より遠ざかり、その観測結果(赤方偏移) をドップラー効果で説明されていた。宇宙の等方的な背景輻射は160億年前のビックバンの名残の証明とみなされていた。しかし、地球を中心とした赤方偏移を起こす理由を説明できず、誰が云いだしたか不明であるが、空間が膨張している解釈がドグマとなっている。地球上で実証できない空間の膨張を、宇宙の遠方からの光で観測できるという不思議な仮説となっている。

M.Rowan・Robinson氏が未知の百科事典(1)p95で、「背景輻射のエネルギー密度(分布プロフィール)が、多 くの銀河系からくる星の光を寄せあつめて平均したエネルギー密度と良く似ているこである。こうした星の光を2.7° Kの黒体輻射の形に変形する方法というのは見つかっていない。」と述べている。それは、背景輻射のプロフィールが太陽の波長分布(プロフィール)に似ているという事実を指摘している。 本仮説では、宇宙が閉じていて更にエネルギー保存法則も厳密に成立していると仮定している。もし太陽のピーク波長位置をドップラー効果以外で説明できて、更に地球中心の赤方偏移を説明できる仮説が有れば、宇宙空間が膨張する必要がない.宇宙の彼方に進んだ光は逆方向から地球に向かってくると考えた。典型的な星の光エネルギーが経過の宇宙半径を加えた距離に応じて、空間に希釈されていく。
拡散進行波は、量子効果が表れない範囲では波長も保存するが、エネルギーが希釈されて長波長側にずれて観測される。 この光エネルギー希釈と波長のずれを、私は空間量子赤方偏移効果と解釈した。地球の観測地点を中心とする空間量子赤方偏移効果で、ハッブルの法則と等方背景輻射を説明した。
全質量が一点に集中する困難や宇宙空間が膨張する必要も無く、定常宇宙で地球中心に観測される赤方偏移を素直に理解が可能となった。

 宇宙が閉じていれば、慣性質量が宇宙全ての(引力)の反作用であり、且つ宇宙が潰れない理由でもある。ここに定常 宇宙論が完成した。