日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] 総合的防災教育

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 106 (1F)

コンビーナ:*中井 仁(小淵沢総合研究施設)、宮嶋 敏(埼玉県立深谷第一高等学校)、根本 泰雄(桜美林大学自然科学系)、座長:中井 仁(小淵沢総合研究施設)

15:48 〜 15:51

[G02-P02] デジタルサイネージを利用したキャンパス降水ナウキャスト

ポスター講演3分口頭発表枠

*真木 雅之1中垣 壽2桃谷 辰也2山路 昭彦2三隅 良平3中谷 剛3 (1.鹿児島大学地域防災教育研究センター、2.日本気象協会、3.防災科学技術研究所)

キーワード:ナウキャスティング, 降水, 偏波レーダ, 豪雨, 雷雨

個々の積乱雲は急速に発達することにより,局地的大雨(ゲリラ豪雨)をもたらすことがある。局地的大雨は時として時間雨量100mmに達し,河川や水路等の急な増水,アンダーパスなどの低地の浸水などを引き起こす。国土交通省はゲリラ豪雨の発生を監視するために,主要な都市域にXバンドマルチパラメータレーダを配置し,250m分解能の雨量情報を1分更新で配信している。本研究ではこの雨量情報を利用して10分先降雨予測情報を作成し配信する仕組みを構築した。予測は相関法に基づく降水ナウキャストで,1.8km四方のアリア内の10分先の雨を1分更新で予測する。10分という極めて短いリードタイムの予測情報がゲリラ豪雨対策として有効性かどうかを,鹿児島大学の学生・教職員を対象に2015年4月から11月の期間,学内実験をおこなう。実験では、デジタルサイネージ、携帯メール、スマートフォンやipadなどの携帯端末を通じて10分先の降雨予測情報を配信し、それぞれのデジタル端末の有効性についても調査する。サイネージを通じた実験では,教育や防災の啓発の手段としての可能性を調査するために,晴天時には,災害の発生メカニズムやその対処方法,過去の大規模災害事例などが自動配信される。