日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 B (地球生命科学) » B-AO 宇宙生物学・生命起源

[B-AO01] Astrobiology: Origins, Evolution, Distribution of Life

2015年5月28日(木) 16:15 〜 18:00 105 (1F)

コンビーナ:*小林 憲正(横浜国立大学大学院工学研究院)、山岸 明彦(東京薬科大学生命科学部)、大石 雅寿(国立天文台天文データセンター)、田近 英一(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻)、掛川 武(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、井田 茂(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)、座長:掛川 武(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、井田 茂(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)

16:30 〜 16:45

[BAO01-13] オリゴペプチドからのポリペプチドの生成

*胸組 虎胤1 (1.鳴門教育大学大学院自然系コース(理科))

キーワード:オリゴペプチド, ポリペプチド, アスパラギン, 加熱

ペプチドの非生物的生成については多くのシナリオが提案されてきたが、それらの研究結果はアミノから高分子量および多様性のあるポリペプチドの生成が困難であることを示してきた。水溶液中でアスパラギン、乾燥条件でのアスパラギン酸は加熱によりポリペプチドを生成するが、他のアミノ酸残基がペプチドの主鎖を占めることは困難であった。その理由は鎖状のジペプチドが容易に環化してジケトピペラジン(DKP)を生じることが挙げられる。本研究は特異な性質であるアスパラギンの残基をもつオリゴペプチドに焦点を当てている。ジペプチド(Gly-Asn, Ala-Asn)の水溶液を加熱して平均分子量が3000から5000程度のポチペプチドが生成した。アスパラギン残基をもつオリゴペプチドが原始地球環境下で生成したとすると、このオリゴペプチドはポリぺプチドを生じたことが考えられる。