日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC46] 火山噴火のダイナミクスと素過程

2015年5月25日(月) 11:00 〜 12:45 304 (3F)

コンビーナ:*小園 誠史(東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻)、鈴木 雄治郎(東京大学地震研究所)、奥村 聡(東北大学大学院理学研究科地学専攻地球惑星物質科学講座)、座長:小園 誠史(東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻)

11:50 〜 12:05

[SVC46-16] 2014年5月10日桜島爆発的噴火のMPレーダー観測

*佐藤 英一1福井 敬一1新堀 敏基1石井 憲介1高木 朗充1山内 洋1真木 雅之2 (1.気象研究所、2.鹿児島大学)

キーワード:火山噴煙, MPレーダー, 二重偏波レーダー, 疑似エコー

火山噴煙が気象レーダーで捉えられることは1960年代後半から知られていたが、その定量的把握技術はまだ確立していない。一方、定量的降水推定(QPE)や粒子判別(HC)などの領域で、MP(二重偏波)気象レーダーによる技術が急速に発達してきている。現在、我々は気象レーダーによる噴煙の定量的観測技術(QAE)の開発を目指しているが、疑似エコーがQAEの障害の一つとなっている。
本研究では、2014年5月10日桜島噴火の事例を対象に、粒子の不均一性などを表す偏波間相関係数(ρhv)による疑似エコー領域の特定を試みた。また、この手法で特定された噴煙領域および疑似エコー領域におけるレーダーパラメーターの頻度分布を解析した。その結果、疑似エコー領域は複数の要因に依存していたと考えられる。