日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS21] 惑星科学

2015年5月24日(日) 16:15 〜 18:00 A02 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*黒澤 耕介(千葉工業大学 惑星探査研究センター)、濱野 景子(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:黒川 宏之(名古屋大学大学院理学研究科)、松本 侑士(国立天文 天文シミュレーションプロジェクト)

16:15 〜 16:30

[PPS21-21] SEEDSの5年:すばる望遠鏡による系外惑星・円盤直接観測

*田村 元秀1SEEDS チーム1 (1.東京大学大学院理学系研究科)

キーワード:系外惑星, 円盤, 直接撮像, 赤外線

SEEDSプロジェクトは、第一回すばる望遠鏡戦略プログラムとして、2009年から約500個の主に太陽型星および中質量星のまわりの数AUから数十AU領域に位置する巨大惑星、および、星周円盤の直接観測による探査を行ってきた。観測天体は、約1Myrから約1Gyrの比較的若い近傍の恒星であるが、少数の(より古い)視線速度法で惑星が検出された天体も含む。観測には、我々が開発した高コントラストカメラHiCIAOを用いた。主たるサーベイは大きなトラブルなく2015年1月で終了したが、一部のフォローアップは継続中である。その主たる結果としては、直接観測による4惑星の発見・検出、2個以上の褐色矮星の検出、2個以上の視線速度惑星系における伴星の発見、20個以上の星周円盤のこれまでにない微細構造の解明が挙げられる。円盤に見られる太陽系スケールでのギャップ・アーム構造は惑星存在の兆候とも考えられる。講演では、この5年間のサーベイの結果を紹介する。