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[PPS21-21] SEEDSの5年:すばる望遠鏡による系外惑星・円盤直接観測
キーワード:系外惑星, 円盤, 直接撮像, 赤外線
SEEDSプロジェクトは、第一回すばる望遠鏡戦略プログラムとして、2009年から約500個の主に太陽型星および中質量星のまわりの数AUから数十AU領域に位置する巨大惑星、および、星周円盤の直接観測による探査を行ってきた。観測天体は、約1Myrから約1Gyrの比較的若い近傍の恒星であるが、少数の(より古い)視線速度法で惑星が検出された天体も含む。観測には、我々が開発した高コントラストカメラHiCIAOを用いた。主たるサーベイは大きなトラブルなく2015年1月で終了したが、一部のフォローアップは継続中である。その主たる結果としては、直接観測による4惑星の発見・検出、2個以上の褐色矮星の検出、2個以上の視線速度惑星系における伴星の発見、20個以上の星周円盤のこれまでにない微細構造の解明が挙げられる。円盤に見られる太陽系スケールでのギャップ・アーム構造は惑星存在の兆候とも考えられる。講演では、この5年間のサーベイの結果を紹介する。