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[PPS24-08] 星間物質候補フェノキシラジカルの実験室分光
キーワード:星間未同定吸収線, 星間分子, キャビティーリングダウン, 分光, 分子雲, 放電
星間空間には光を遮る希薄な分子雲が存在し、その分子雲の物質による可視光領域の星間未同定吸収線Diffuse Interstellar Bands(DIBs)が観測されている。その起源となっている分子は、地球外有機物であり、宇宙の分子進化のひとつの段階を示すものと考えられている。DIBsの起源の分子は、可視光領域に吸収線を持たなければならない。そこで、芳香族のラジカルが有望視されている。本研究では、DIBsを同定するため、芳香族のラジカルの生成にホロカソード放電を用い、測定にCavity Ring Down 分光器を用いた。そして、フェノキシラジカル(C6H5O)の電子遷移を570—630 nm帯で測定した。星間空間で観測されたDIBsスペクトルと実験室のスペクトルの比較検討を行った。