日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS02] Interdisciplinary studies on pre-earthquake processes

2015年5月26日(火) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*服部 克巳(千葉大学大学院理学研究科)、Dimitar Ouzonov(Chapman大学)、劉 正彦(台湾国立中央大学)、黄 清華(北京大学)

18:15 〜 19:30

[MIS02-P01] NPO法人地震前兆総合観測センター設立と地震発生予測実験

*斉藤 好晴1 (1.NPO法人地震前兆総合観測センター)

キーワード:地震予知, 植物生体電位, 電磁気現象, 潮位偏差, イオン濃度, ラドン濃度

1.概要
NPO法人地震前兆総合観測センターは平成27年1月7日に設立認可された。
当センターは、観測装置開発のハードウェア技術者、データ収集・表示システム開発のソフトウェア技術者と観測点を設置する一般民間人にて運営される。
多方式・多点観測を実施し、まず実際の地震と各方式の異常の相関関係を検証する。当初は植物生体電位観測、多周波数帯電磁気2周波同時観測でスタートし、将来は地震発生予測を行う。潮位偏差、大気イオン濃度、大気中ラドン濃度、等の民間観測グループとの連携も行う。
運営資金は公的、民間助成金、寄付、会員会費等で、観測装置は原則自前で手配する予定。
観測電磁気の周波数帯はVLF帯(3~30kHz、開発中)、LF帯(30~300kHz)、MF帯(300~3MHz)、VHF帯(30MHz~300MHz)、UHF帯(300MHz~3GHz、開発中)にて近傍の2周波にて同時観測を実施。
現在全国で9か所で植物生体電位、電磁気等を観測している。

2.役員
理事5名、監事1名(すべて観測点運営者)、理事の一人は早川正士氏。社員12名(すべて観測点運営者)。

3.観測点設置計画
1)実地震と異常データ検証のために地震発生が多い宮城~茨城県太平洋沿岸に2か所
2)関東直下地震前兆観測
房総半島太平洋側、千葉県内、三浦半島、神奈川県県央、多摩地区、埼玉県、各地に1か所づつ
3)東海地震前兆観測
静岡県函南町(設置済)、浜松市(設置済)、石廊崎、御前崎
4)東南海・南海地震前兆観測
渥美半島、潮岬、室戸岬、足摺岬、宮崎県
5)将来構想
全国100㎞メッシュ、離島に観測点を設置し全国をカバーする

4.予知情報の発信方針
1)M=5級以上を予測する
2)学術的分野では“見逃しはしょうがない、空振りはいけない”であるが、当センターは実用的防災情報発信を目指し、“空振りはいい、見逃しはいけない”とのポリシーで実施
3)空振りを恐れず積極的に予測をする
4)根拠となる異常データは必ず公開する
5)来なかったら“来なくてよかった”と思っていただく(台風進路予測と同様)
・予知情報は自己責任で使う
・来なかったら(空振り)損害賠償を請求しようと思う人は予知情報を使わなくて結構

5.Data Processor (Data Logger) の仕様
5-1 構成
Data Processorユニット(dSPICとワンボードマイコンにて処理)、キーボード、マウス各一台
DVI-DまたはHDMI入力の液晶ディスプレイは別途ご用意願う。(中古品の供給は可能)

5-2 仕様
1)入力:Buffer付き、DC 0V~+3.7V (±5V Typeも可能)、10 Channel
2)Sampling Time:1kHz
3)出力:1分に1回、1分間の最大値、最小値、平均値を出力、1日1440行のCSV Format
4)1日1回Auto Reboot(CPUのHang up頻度を下げるため)
5)太陽光給電、Wi-Fi対応可能(商用電源、インターネット環境のない所用)
6)最大2か所のWeb Serverへの自動転送(1時間に1回)
7)CSV DataをUSB Stick Memoryへの手動格納

6.おわりに
・観測点設置にご協力いただきたい。
・研究者がM=6級以上の地震を予測した場合は是非ご連絡をいただき、多方式統合の情報発信をしたい。