日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT42] 地球惑星科学における地図・空間表現

2015年5月26日(火) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*小荒井 衛(国土交通大学校測量部)、鈴木 厚志(立正大学地球環境科学部)

18:15 〜 19:30

[MTT42-P03] 地理空間情報から見た小平周辺の変遷

*小荒井 衛1 (1.国土交通大学校)

キーワード:土地利用変遷, 地形, 地理空間情報, 小平市

筆者の勤務する国土交通大学校は小平市に位置している。陸軍経理学校があった敷地に、国土地理院の前身であった地理調査所が戦後修技所を設置し、それを母体に建設研修所、建設大学校、国土交通大学校と組織変遷してきたものである。一連の敷地の中に警察学校や自衛隊小平駐屯地もある。周辺には南に玉川上水があり、武蔵野の面影の残る緑豊かな環境である。青梅街道などの主要街道沿いは明治時代以前から集落が形成されていたが、それ以外の土地は畑や森林であった。現在はほぼ全域が住宅地として開発されてきているが、ところどころで農地も広い面積で残されている。
今年の3月に筆者は国土交通大学校の市民講座として「昔の地図・空中写真から見る小平の変遷」という講演を行う予定である。この市民講座では、迅速測図や旧版地形図、米軍写真等の時系列地理空間情報を用いて、国土交通大学校周辺の土地利用・土地被覆の変遷を紹介する。また、空中写真判読結果や土地条件図、3D立体地図(デジタル標高地形図)等も用いて、この地域の地形発達史を明らかにするとともに、台地を刻む浅い谷の存在等からこの地域の災害リスクについても紹介する。
地球惑星科学連合大会の本発表では、市民講座で使用したこれらの地理空間情報をポスター展示し、地域住民への地理・歴史教育や防災教育にどのように利活用可能だったかを紹介したい。