11:15 〜 11:30
[SCG61-02] 電磁探査法による台湾南西部烏山頂泥火山周辺の地下構造の検討
キーワード:泥火山, 台湾, CSAMT法, 地下構造, 流体
泥火山を形成する活動は自然災害を引き起こすことが予想されるため,重要構造物のサイト選定や長期的安全性を評価する上で重要である.台湾南西部には,活動的な陸上泥火山群が多く分布しており,それらは背斜軸沿い及び断層沿いに分布している.背斜軸沿いの泥火山では,電磁探査法(CSAMT法;Controlled Source Audio-frequency Magneto-Telluric method)により,低比抵抗帯の分布から地下に泥チャンバーが分布することが推定されている(鈴木ほか, 2009).本研究では,断層沿いの泥火山の地下に関する情報を取得するために,CSAMT法を用いて地下の比抵抗分布を求め,断層沿いに分布する台湾南西部烏山頂泥火山周辺の地下構造及び流体の移動経路について検討した.
本調査地域には,下位より新第三系の古亭坑泥岩,烏山層砂岩,蓋子寮頁岩が分布している.泥火山分布域の東側にはNE-SW方向に南東傾斜の逆断層(旗山断層)が分布する.また,断層の西側にはNNW-SSE方向に褶曲軸をもつ背斜構造が認められ,背斜軸部に泥火山が多く分布する.
その結果,旗山断層が位置する場所において,深度100~500m区間に低比抵抗帯が分布している.また,泥火山直下の幅約200mにわたり低比抵抗帯が深度100~300m区間に分布する.泥火山流体は旗山断層に沿って上昇し,そこから背斜軸へと移動し,一度地層にトラップされ泥チャンバーを形成する.そして再び上昇,噴出し,泥火山を形成していると考えられる.
本調査地域には,下位より新第三系の古亭坑泥岩,烏山層砂岩,蓋子寮頁岩が分布している.泥火山分布域の東側にはNE-SW方向に南東傾斜の逆断層(旗山断層)が分布する.また,断層の西側にはNNW-SSE方向に褶曲軸をもつ背斜構造が認められ,背斜軸部に泥火山が多く分布する.
その結果,旗山断層が位置する場所において,深度100~500m区間に低比抵抗帯が分布している.また,泥火山直下の幅約200mにわたり低比抵抗帯が深度100~300m区間に分布する.泥火山流体は旗山断層に沿って上昇し,そこから背斜軸へと移動し,一度地層にトラップされ泥チャンバーを形成する.そして再び上昇,噴出し,泥火山を形成していると考えられる.