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[ACG30-07] 富士北麓カラマツ林におけるCO2収支の長期観測
キーワード:二酸化炭素, フラックス, 森林生態系, 気候変動, 長期観測, 微気象
落葉針葉樹林であるカラマツ林は気候変動による脆弱性が高いと予想されるユーラシア大陸北東部を代表する植生である。カラマツ林の展葉期および落葉期は温度変動の影響を強く受けるため、気候変動による炭素収支へのフィードバックを検証することは重要である。カラマツ林の炭素収支の長期的及び短期的な環境因子の変動への応答特性を定量的に評価するため国立環境研究所は2006年に富士北麓のカラマツ人工林に富士北麓フラックス観測サイトを整備し、長期的な観測を開始した。CO2/H2Oフラックスと炭素収支に関連する気象・微気象要素に関してこれまでに9年間の長期観測データを集積し、今後10年以上の観測の継続を予定している。本発表では、これまでの観測結果により得られた、年による炭素交換量と季節変化パターンの違いと年毎の環境因子との関連性についての解析結果を示す予定である。