日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS23] 海洋生態系モデリング

2015年5月24日(日) 16:15 〜 18:00 201B (2F)

コンビーナ:*伊藤 進一(東京大学大気海洋研究所)、平田 貴文(北海道大学地球環境科学研究院)、座長:平田 貴文(北海道大学地球環境科学研究院)

17:15 〜 17:30

[AOS23-12] 温暖化による北太平洋域の水産資源に対する影響評価

*柴野 良太1山中 康裕1重光 雅仁1 (1.北海道大学地球環境科学研究院)

キーワード:水産資源, 地球温暖化, 気候モデル, ハビタットモデル

近年の研究報告より、地球温暖化に伴う海洋生物への影響が指摘されている。Cheung et al. (2013)はハビタットモデルを用いて地球温暖化に伴う全球規模の資源量変動を推定した。この解析に使用したモデルは魚種別の好適環境とロジスティック関数を用いて簡易的に将来の資源量分布を推定する方法であるが、評価シナリオが少なく、また水産資源の飼料指標となる一次生産などの生態系変数は考慮していなかった。本研究は、Cheung et al. (2008; 2013)を参考にハビタットモデルを開発し、2100年までの温暖化シミュレーションの結果を用いて解析を行う。評価に用いる変数について一次生産を加えると共に、複数の気候シナリオについても評価する。本発表では気候モデル:MIROC-ESMを用いた結果について発表を行う。