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[MAG38-P01] 富士山山頂におけるGe半導体検出器を用いた福島原発起源の放射線核種について
キーワード:福島原発事故, 放射性物質, ゲルマニウム検出器
2011年3月の福島第一原発事故による放射能物質の飛来の研究には、シミュレーションとの比較のため、高度方向のデータが貴重と考えられる。そのため、測候所の 複数グループによる放射線の研究がなされ、山頂の福島原発事故由来の放射性物質の存在は検知できる範囲以下であると結論づけた。複数の手法によって行われた前測定では、Cs134は検知限界以下であったが、サンプル量や検出時間が短かった可能性があるため、検知されなかったことも考えられる。このことを再検討するために2014年度はより高精度に放射性物質起源の弁別が可能となるゲルマニウム半導体検出器を山 頂に設置した。その結果、富士山山頂で観測された放射線測定データを1か月積算することで、極めて微量のCs134のガンマ線を検知することができた。