日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS29] 大気電気学

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 A01 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、牛尾 知雄(大阪大学大学院工学研究科情報通信工学部門)、座長:森本 健志(近畿大学理工学部)

14:30 〜 14:45

[MIS29-16] 2013年7~8月に富士山頂で検知された雷雲起源放射線

*高橋 周作1鴨川 仁1鳥居 建男2齋藤 将監1庄司 智美1鈴木 裕子1鈴木 智幸1 (1.東京学芸大学教育学部物理学科、2.日本原子力研究開発機構)

キーワード:高エネルギー放射線, 雷雲, 富士山

2013年の夏に富士山頂で高エネルギー放射線の観測を行った。その結果、7月23日、7月26日、8月5日において、雷雲の接近に伴って、およそ10 % ガンマ線量の増加がみられた。7月26日の観測結果から、電荷球の表面電場約-150 kV/mを推定し、モンテカルロシミュレーションを行った結果、5 km高度の気圧で約-150 kV/m程度でガンマ線量が増加するとわかった。他の2つのイベントについても同程度の電場を示しているため、高エネルギーガンマ線が検知されたと推測できる。