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[MIS29-16] 2013年7~8月に富士山頂で検知された雷雲起源放射線
キーワード:高エネルギー放射線, 雷雲, 富士山
2013年の夏に富士山頂で高エネルギー放射線の観測を行った。その結果、7月23日、7月26日、8月5日において、雷雲の接近に伴って、およそ10 % ガンマ線量の増加がみられた。7月26日の観測結果から、電荷球の表面電場約-150 kV/mを推定し、モンテカルロシミュレーションを行った結果、5 km高度の気圧で約-150 kV/m程度でガンマ線量が増加するとわかった。他の2つのイベントについても同程度の電場を示しているため、高エネルギーガンマ線が検知されたと推測できる。