日本地球惑星科学連合2015年大会

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ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG31] 北極域の科学

2015年5月26日(火) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*竹内 望(千葉大学)、檜山 哲哉(名古屋大学地球水循環研究センター)、平譯 享(北海道大学大学院水産科学研究院)、田中 博(筑波大学計算科学研究センター)、野澤 悟徳(名古屋大学太陽地球環境研究所)

18:15 〜 19:30

[ACG31-P02] 北極域の春の融雪進行の衛星観測

*アリマス ヌアスムグリ1榎本 浩之1堀 雅裕2杉浦 幸之助3亀田 貴雄4 (1.国立極地研究所、2.宇宙航空研究開発機構、3.富山大学、4.北見工業大学)

キーワード:北極, 融雪, 衛星

北極域の積雪融解期のアイスアルベドフィードバックが顕著になるのは、日射が多く積雪も存在する春である。また、気候モデルを使った積雪の再現では、融雪期の予測不確定性が問題になっている.さらに、北極の陸域生態の研究においても,融雪開始・終了の把握の必要性が指摘されている.これら春の積雪変化に関する研究では、現地観測の情報収集が行われているが,広域を把握するには衛星観測が有効である.ここでは北極圏における観測地域の衛星データを抽出し,融雪期の観測結果をまとめ,その季節変化や年々変動,地域差を調べ,地理条件などと比較した.
衛星Aqua搭載のマイクロ波放射計AMSR-EおよびGCOM-W衛星(「しずく」)のマイクロ波放射計AMSR2のデータも使用している.これらのセンサーにおいて,融解シグナルは36GHzの水平偏波の昼と夜の差(Diurnal Amplitude Variation: DAV)を指標としてもとめている. マイクロ波による観測では積雪前の地面の凍結開始も判別できるので地面の凍結,積雪開始,融解開始と終了(積雪期間終了)という寒冷域の基本的な季節サイクルを読み取ることが出来る.
これらのマイクロ波による積雪情報と、MODIS衛星を用いたJAXA/JASMESの積雪、融雪情報との比較を行なった.