18:15 〜 19:30
[MIS30-P03] 長野県開田地域における美濃帯東部味噌川コンプレックスの地質と放散虫化石
キーワード:沢渡コンプレックス, 島々コンプレックス, 味噌川コンプレックス, 後期三畳紀, 放散虫
沢渡・島々・味噌川コンプレックスは美濃帯東部に分布している.沢渡・味噌川コンプレックスは剥ぎ取り付加によって形成されたとされている.一方,沢渡コンプレックスと味噌川コンプレックスの間に分布する島々コンプレックスは,別の形成過程で形成されたと考えられている.本研究では,長野県開田地域において,沢渡・味噌川コンプレックス境界付近に島々コンプレックスが存在するのかを明確にすることを目的とした.
本研究地域はA層,B層,C層によって構成されている.A層は珪質岩を主とし,覆瓦構造をなしている.A層のチャートからNorian中期~Rhaetian前期の放散虫化石が産出した.B層は砂岩と砂岩泥岩互層を主とする岩相を,C層は泥岩を主とする岩相を示す.これらの岩相は味噌川コンプレックスの岩相と類似している.このことから,開田地域には島々コンプレックスに類似する岩相は見られないことが分かった.
本研究地域はA層,B層,C層によって構成されている.A層は珪質岩を主とし,覆瓦構造をなしている.A層のチャートからNorian中期~Rhaetian前期の放散虫化石が産出した.B層は砂岩と砂岩泥岩互層を主とする岩相を,C層は泥岩を主とする岩相を示す.これらの岩相は味噌川コンプレックスの岩相と類似している.このことから,開田地域には島々コンプレックスに類似する岩相は見られないことが分かった.