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[MIS34-P09] 花粉記録から見たOrbital cycleに対する陸上気候変動の応答:下北半島コアC9001Cより
キーワード:花粉, 古気候復元, 海洋コア
海洋コアの花粉分析では,有孔虫殻の酸素同位体の同時分析によって数十万年スケールの時間軸の入った花粉記録を得ることができる.このことは,陸上堆積物で起こる長期スケールの連続記録を得ることが難しいという問題を解決する.本研究では青森県下北半島沖で掘削されたC9001Cコアを対象に,コアが被覆しているブリュンヌ正磁極期間の陸域における古気候変動復元および連続した花粉層序の構築を目的として花粉分析を行った.花粉記録は,間氷期では冷温帯落葉広葉樹林の群集組成を示し,氷期では亜寒帯針葉樹林の群衆組成を示す.また間氷期から氷期への移行期もしくは弱い氷期には針広混交林の群衆組成を示した.さらに,この花粉記録に対してモダンアナログ法を用いて定量復元を行った.その結果,古気温と古降水量は異なる周期で変動し,それぞれ,氷期―間氷期変動,日射量変動に呼応して変動していることを示唆した.