日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-CG 宇宙惑星科学複合領域・一般

[P-CG31] 宇宙科学・探査の将来計画と関連する機器・技術の現状と展望

2015年5月28日(木) 16:15 〜 18:00 202 (2F)

コンビーナ:*平原 聖文(名古屋大学太陽地球環境研究所)、小嶋 浩嗣(京都大学生存圏研究所)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、鈴木 睦(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)、座長:小嶋 浩嗣(京都大学生存圏研究所)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)

17:45 〜 18:00

[PCG31-23] S520-29号機に搭載されたデジタル方式フラックスゲート磁力計における測定周波数の評価

*野村 麗子1松岡 彩子1阿部 琢美1 (1.宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)

2014年8月17日に内之浦から打上げられた観測ロケットS520-29号機には,デジタル方式フラックスゲート(DFG)が搭載されている.今回搭載されるDFGは,S310-40号機に搭載したDFGを改良し,センサにおける磁場残差を内部処理した後,テレメトリデータとして出力することにより,測定周波数を実効的に高周波に拡張したものである.この新方式の磁力計は将来のロケット・衛星ミッションにおいて,高精度化,小型・省電力となる可能性を持つ方式である.
また,S520-29号機には太陽センサが搭載されているため,ロケットに対する太陽方向を正確に知ることができる.そこで,DFGで観測した太陽方向の磁場成分と,IGRF等のモデル磁場の太陽方向成分を比較し,DFG自身やロケットが発生する磁場によるスピン軸方向の磁場オフセット,およびそのロケット飛翔中における安定性を評価する.発表では,新方式DFGの測定周波数が高周波まで拡張したかの評価を報告する.