18:15 〜 19:30
[O01-P42] 北陸新幹線糸魚川駅開業に合わせた糸魚川世界ジオパークの情報施設整備とその役割
キーワード:糸魚川世界ジオパーク, 北陸新幹線, 情報発信施設, ジオパル, フォッサマグナミュージアム
北陸新幹線の開業(2015年3月14日)により,関東-長野県-北陸を結ぶ往来が強化され,糸魚川ジオパークへの鉄道によるアクセス時間が大幅に改善される.この大きな変化に対応するため,糸魚川ジオパークへの来訪者が快適にジオサイトをめぐることができるように,最初に立ち寄るべき情報案内施設の整備を行った.具体的には,北陸新幹線糸魚川駅に新たに設けられた糸魚川ジオステーション ジオパル,フォッサマグナミュージアム(地学系博物館)の展示リニューアル,これら二施設を結ぶ公共交通機関や交通手段の提供である.以下にそれぞれの取り組みを紹介する.
糸魚川ジオステーション ジオパル
糸魚川駅アルプス口(南口)1階に設置された,鉄道を使って訪れる人々のための情報提供施設である.三つのゾーンから構成され,それぞれ「ジオパーク観光インフォメーションセンター」,「キハ52待合室」,「ジオラマ鉄道模型ステーション」である.「ジオパーク観光インフォメーションセンター」には,観光案内のカウンターが設けられ,案内人が(もう少し控えめに)する.教育旅行などの団体客に説明ができるよう十分な観覧スペースが確保されている.糸魚川ジオパークの見どころイラスト,床張り航空写真,糸魚川沖の海洋生物,参加型の東西文化の違い調査,石の図鑑(床張り),見どころ・食・宿泊などの情報が得られるタッチパネル式モニター,日本と世界のジオパークの紹介などがある.子どもたちが楽しめるような,トリックアートを施した明星山岩壁模型と一体となったすべり台やボルダリング(クライミングウォール)などの体験スペースがある.遠方からの来訪者だけでなく,市内の親子連れが日常的に利用できるような配慮がなされている.無料の公衆無線LANが設置されている.「キハ52待合室」には,レンガ車庫(旧糸魚川駅検修庫,1928年建造)が部分移築され,2010年まで大糸線を走っていたキハ52型気動車(実車輌)が展示されており,「ジオラマ鉄道模型ステーション」では,鉄道模型(HOゲージ,Nゲージ,プラレール)が展示され,操縦することもできる.鉄道によるジオサイトの旅を促す動機づけをねらったものである.
フォッサマグナミュージアム
糸魚川駅から約2km南方の丘陵地にある1994年に開館した地学系の博物館であり,おもに車を使って訪れる人々のための情報提供施設である.ジオパークの根幹の価値,すなわち大地のストーリーがよりわかるように展示替えが行われた.ヒスイ(科学・体験・歴史・伝説),フォッサマグナシアター(二面の大画面を使用),日本地質学の父・ナウマン博士,岩石・鉱物・化石の分類などの展示は,「ジオパークのまち糸魚川」ならではのものとなっている.日本列島の生い立ちを糸魚川の資料から語ることが意識され,糸魚川市民にも,糸魚川の大地の価値を知ることができるよう配慮されている.映像展示,体験・参加型展示,模型展示なども新たに加えられ,大人だけでなく子どもたちにも楽しみながら学習できる工夫がされている.すべての解説パネル,映像に英語が併記され,国際化に対応した.ジオパーク情報コーナーでは,世界と日本のジオパーク,糸魚川ジオパークの情報が解説パネルやタッチパネル式モニター,印刷物によって提供され,公衆無線LAN(無料)も導入される.
交通手段の提供
上で述べた二つの施設が糸魚川ジオパークの「玄関口」となる.ジオパルは,ジオパーク観光情報を広く浅くやさしく提供することが目的であり,一方,フォッサマグナミュージアムは,さらに専門的な大地の情報の提供を目的としている.内容的に相補的な関係にあり,それぞれに訪れてもらいたい施設である.このため,糸魚川駅アルプス口とフォッサマグナミュージアム間を往復する美山公園・博物館線のバス運行(毎日)を行う予定である(4月1日より).さらに,レンタル用電動アシスト付自転車を導入予定である.
糸魚川ジオステーション ジオパル
糸魚川駅アルプス口(南口)1階に設置された,鉄道を使って訪れる人々のための情報提供施設である.三つのゾーンから構成され,それぞれ「ジオパーク観光インフォメーションセンター」,「キハ52待合室」,「ジオラマ鉄道模型ステーション」である.「ジオパーク観光インフォメーションセンター」には,観光案内のカウンターが設けられ,案内人が(もう少し控えめに)する.教育旅行などの団体客に説明ができるよう十分な観覧スペースが確保されている.糸魚川ジオパークの見どころイラスト,床張り航空写真,糸魚川沖の海洋生物,参加型の東西文化の違い調査,石の図鑑(床張り),見どころ・食・宿泊などの情報が得られるタッチパネル式モニター,日本と世界のジオパークの紹介などがある.子どもたちが楽しめるような,トリックアートを施した明星山岩壁模型と一体となったすべり台やボルダリング(クライミングウォール)などの体験スペースがある.遠方からの来訪者だけでなく,市内の親子連れが日常的に利用できるような配慮がなされている.無料の公衆無線LANが設置されている.「キハ52待合室」には,レンガ車庫(旧糸魚川駅検修庫,1928年建造)が部分移築され,2010年まで大糸線を走っていたキハ52型気動車(実車輌)が展示されており,「ジオラマ鉄道模型ステーション」では,鉄道模型(HOゲージ,Nゲージ,プラレール)が展示され,操縦することもできる.鉄道によるジオサイトの旅を促す動機づけをねらったものである.
フォッサマグナミュージアム
糸魚川駅から約2km南方の丘陵地にある1994年に開館した地学系の博物館であり,おもに車を使って訪れる人々のための情報提供施設である.ジオパークの根幹の価値,すなわち大地のストーリーがよりわかるように展示替えが行われた.ヒスイ(科学・体験・歴史・伝説),フォッサマグナシアター(二面の大画面を使用),日本地質学の父・ナウマン博士,岩石・鉱物・化石の分類などの展示は,「ジオパークのまち糸魚川」ならではのものとなっている.日本列島の生い立ちを糸魚川の資料から語ることが意識され,糸魚川市民にも,糸魚川の大地の価値を知ることができるよう配慮されている.映像展示,体験・参加型展示,模型展示なども新たに加えられ,大人だけでなく子どもたちにも楽しみながら学習できる工夫がされている.すべての解説パネル,映像に英語が併記され,国際化に対応した.ジオパーク情報コーナーでは,世界と日本のジオパーク,糸魚川ジオパークの情報が解説パネルやタッチパネル式モニター,印刷物によって提供され,公衆無線LAN(無料)も導入される.
交通手段の提供
上で述べた二つの施設が糸魚川ジオパークの「玄関口」となる.ジオパルは,ジオパーク観光情報を広く浅くやさしく提供することが目的であり,一方,フォッサマグナミュージアムは,さらに専門的な大地の情報の提供を目的としている.内容的に相補的な関係にあり,それぞれに訪れてもらいたい施設である.このため,糸魚川駅アルプス口とフォッサマグナミュージアム間を往復する美山公園・博物館線のバス運行(毎日)を行う予定である(4月1日より).さらに,レンタル用電動アシスト付自転車を導入予定である.