日本地球惑星科学連合2015年大会

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セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-SC 社会地球科学・社会都市システム

[H-SC24] 人間環境と災害リスク

2015年5月24日(日) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、鈴木 康弘(名古屋大学)、小荒井 衛(国土交通大学校測量部)、須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)、宇根 寛(国土地理院)、中村 洋一(宇都宮大学教育学部地学教室)、松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻)、後藤 真太郎(立正大学地球環境科学部環境システム学科)、原 慶太郎(東京情報大学総合情報学部)

18:15 〜 19:30

[HSC24-P08] 避難経路上の危険箇所の認識-小学生親子とGISで考える

*古田 昇1川瀬 久美子2小林 郁典3中条 義輝1 (1.徳島文理大学文学部、2.愛媛大学教育学部、3.徳島文理大学理工学部)

キーワード:避難経路, 危険箇所, 小学校, GIS, 親子

本報告は、昨年9月、徳島文理大学香川キャンパスで開催され、演者が担当した小学生向けの防災地図を読み解くセミナー「かがわ子ども大学」の報告である。
 当日は、香川県在住の、小学生高学年の児童とその保護者10組をまねき、各組親子の居住する自宅から小学校を含む新旧の地図をあらかじめGISを用いて作成、印刷しておき、自宅から小学校までの通学路を対象として、避難する際に危険な地点を話し合っていただいた。
 コンテンツは、昭和40年代の旧版地図を用いて、住宅地等開発が進む前の通学路を確認してもらった上で、更に古い空中写真を用いて、昭和20年代の景観を知ってもらった。
 その後、地形分類図やハザードマップとを重ねあわせて、危険箇所に気づいてもらい、さらに避難する際に一人でなく、高齢者やハンディを持つ人々と一緒に避難することになったらどうするかなどをシミュレーションしていただいた。
 作業中には、避難時に携行できる非常食や水を実際に飲食してもらい、避難所で数日過ごす際に避難袋に入れておくと役立つ品目を考えていただいた。このセミナーは、香川県教育委員会と徳島文理大学との共催として実施されたもので、そのねらいは、親子で話し合いながら自宅周辺の地形環境を知り、自ら考え話し合いながら理解を深めるところにある。