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[MIS24-09] ピストンコアで採取した表層メタンハイドレート断面のラマン分光イメージング
キーワード:表層メタンハイドレート, 画像計測, ラマン, X線CT, 分解
メタンハイドレートは,メタン分子が水分子により形成された籠構造(ケージ)に取り込まれている包接化合物で,日本近海の海底にも多く分布していることが確認されている(Matsumoto et al., 2011).砂層の孔隙充填型メタンハイドレートに比べると,表層型ではサイズの大きいメタンハイドレート試料が回収されており(Lu et al., 2011),X-CTによる3次元観察も進められている(Tani et al., 2013).そのCT像をよく観察すると,メタンハイドレートと思われる箇所に色の違い(濃淡)が見られた.本研究では,この濃淡が何に起因するのかを明らかにするため,UT13航海で回収されたメタンハイドレート試料を対象に,X線CT画像による3次元観察と,ラマン分光による分割断面のイメージングを行った.両者の比較から,メタンハイドレートは数ミリ程度の粒として斑状に分布していること,CT像の濃淡の「淡」の部分がメタンハイドレートに,「濃」の部分が氷に対応していることが明らかとなった.本研究は平成26年度メタンハイドレート開発促進事業の一環として実施された.