日本地球惑星科学連合2015年大会

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[O-01] ジオパークへ行こう

2015年5月24日(日) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

18:15 〜 19:30

[O01-P29] 限界集落でできるジオパークの可能性

*平野 皓大1福田 将志1 (1.南紀熊野ジオパーク)

キーワード:限界集落, ジオパーク, 高齢化率, 北山村, 嶋津, 篠尾

全国で唯一飛び地の村といえば和歌山県の北山村。三重県、奈良県の山々に囲まれた穏やかで美しい村である。ジャバラや観光筏で有名なこの村の他にも、和歌山県には飛び地が存在するのはご存じだろうか?新宮市熊野川町嶋津も飛び地なのである。
また飛び地ではないけれど、山深いその地形から人の往来がほとんど乏しい小さな集落がある。新宮市熊野川町篠尾。
この二つの地区は、南紀熊野ジオパークエリアに含まれ、ジオサイトも存在する。
-和歌山県新宮市熊野川町嶋津-人口15人(8世帯)高齢化率約67%
-和歌山県新宮市熊野川町篠尾-人口30人(20世帯)高齢化率約87%
数十年前から何にも変わらないこれらの地区で、一つだけ変わっていったことがある。それは人口が減っていることだ。このままいくと、もしかしたらあと数年後に集落はなくてなってしまうかもしれない。みんなに忘れ去られてしまうかもしれない。新宮市民でさえどこにあるのかよく知らないこれらの地区は、限界集落と言えるであろう。
様々な要因から若年層が離れて行き、高齢化率は加速する。同様の集落は多く存在する。またそんな集落をなんとかしようと、いろいろなことに取り組む住民がいる。
そんな限界集落にジオパークが関わることによって何が出来たか?何が変わったか?そして今後何ができるか?限界集落でできるジオパークの可能性を探っていく。