12:00 〜 12:15
[PEM07-43] 地表気温および気候テレコネクションパターンに対する太陽風の影響
キーワード:太陽風, aa指数, テレコネクションパターン, 地表気温, QBO
太陽風の気候影響を探るため、相関係数を地図化した相関地図を用い、太陽風強度の指標である地磁気擾乱指数(aa指数)と、地表気温および気候テレコネクションパターンとの関係を求めた。QBO (赤道域成層圏準二年振動)による層化を行い、可能な場合は太陽黒点数も考慮した。対象とした期間は、QBO位相(西風、東風)データの信頼性が高い1942年から2014年とした。相関の時間窓は最短10年、最長73年である。
図1に、1月のaa指数と2月の地表気温との相関地図の例を示す。時間窓は1942年~2014年で、QBOの位相と黒点数(大、中、小)で層化した。各条件により、異なる相関地図が得られている。北極振動や太平洋十年規模振動などのテレコネクションパターンと地表気温の相関地図と類似している場合も見られる。
このような検討の結果、太陽風の気候影響はテレコネクションパターンの気候影響と同程度であることが分かった。太陽風と北極振動の関係は良く知られているが、他のテレコクションパターンとの相関も強い。直接あるいは間接に、太陽風が各テレコネクションパターンを励起していると考えられる。
図1に、1月のaa指数と2月の地表気温との相関地図の例を示す。時間窓は1942年~2014年で、QBOの位相と黒点数(大、中、小)で層化した。各条件により、異なる相関地図が得られている。北極振動や太平洋十年規模振動などのテレコネクションパターンと地表気温の相関地図と類似している場合も見られる。
このような検討の結果、太陽風の気候影響はテレコネクションパターンの気候影響と同程度であることが分かった。太陽風と北極振動の関係は良く知られているが、他のテレコクションパターンとの相関も強い。直接あるいは間接に、太陽風が各テレコネクションパターンを励起していると考えられる。