日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW27] 流域の水及び物質の輸送と循環-源流域から沿岸域まで-

2015年5月24日(日) 11:00 〜 12:45 301B (3F)

コンビーナ:*中屋 眞司(信州大学工学部土木工学科)、齋藤 光代(岡山大学大学院環境生命科学研究科)、小野寺 真一(広島大学大学院総合科学研究科)、知北 和久(北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門)、入野 智久(北海道大学 大学院地球環境科学研究院)、小林 政広(独立行政法人森林総合研究所)、吉川 省子(農業環境技術研究所)、奥田 昇(総合地球環境学研究所)、座長:奥田 昇(総合地球環境学研究所)

11:45 〜 12:00

[AHW27-11] 北陸地方の森林流域における大気由来窒素の流入

*伊藤 優子1小倉 晃2高瀬 恵次3 (1.森林総合研究所、2.石川県農林総合研究センター林業試験場、3.石川県立大学)

近年の急激な経済発展に伴いアジア大陸からの大気汚染物質流入量の増加が懸念されている。今後、日本海側の森林域においても大都市圏周辺の森林と同様に窒素飽和等の物質循環の攪乱が発現する可能性がある。そのため、これらの地域の森林流域における物質循環への影響を解明する必要がある。しかしながら、これらの地域は降雪量が多いため年間を通じた森林における物質動態観測が困難であった。本研究では石川県白山市の森林小流域において、年間を通じた降水・降雪に伴う大気から森林への窒素流入実態の解明を行った。