日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-MP 岩石学・鉱物学

[S-MP43] 変形岩・変成岩とテクトニクス

2015年5月24日(日) 16:15 〜 18:00 A03 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*石井 和彦(大阪府立大学大学院理学系研究科物理科学専攻)、河上 哲生(京都大学大学院理学研究科)、座長:宮崎 一博(産業技術総合研究所 地質情報研究部門 地殻岩石研究グループ)、遠藤 俊祐(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

17:48 〜 17:51

[SMP43-P12] 沈み込み帯ダイナミクスの数値モデル

ポスター講演3分口頭発表枠

*石井 和彦1 (1.大阪府立大学大学院理学系研究科)

キーワード:沈み込み帯, 数値モデル, プレート境界強度, 変成岩の上昇, 地殻の変形と応力, 付加体成長と構造浸食

本発表では、沈み込み帯ダイナミクスの数値モデルを紹介する。このモデルは、上部・下部大陸地殻、上部・下部海洋地殻、マントルリソスフェア、アセノスフェア、堆積物、海水、大気から構成され、海洋プレートの沈み込みと変形、堆積物と海洋地殻の変成作用(結晶片岩化やエクロジャイト化とそれに伴う脱水)、メルトの形成と上昇、マントルウェッジの流動(温度、圧力、含水量、メルト分率、歪み速度依存)、流体による有効摩擦係数の低下、大陸地殻の変形、浸食・堆積などの過程を取り扱うことができる。
 このモデルの目的は、1)沈み込み境界の強度とカップリング深度、2)変成岩の上昇機構、3)付加体成長と構造浸食の過程とその条件、4)弧大陸地殻の変形と応力分布などを理解することである。まだ、これらの過程について具体的な議論ができる段階ではないが、モデルの概要と課題について報告する。