12:30 〜 12:45
[SSS28-18] 布田川―日奈久断層帯海域延長部における高分解能地層探査結果
キーワード:布田川ー日奈久断層帯, 右横ずれ断層, 高分解能地層探査
阿蘇外輪山西側から八代海南部へ北東―南西方向に延びる布田川―日奈久断層帯は全体として右横ずれを主体としている。本断層帯南西部に位置する八代海の海底には多数の断層が分布している。
横ずれ断層末端部の消滅機構において、複雑な変形構造が発達することが知られており(例えば垣見・加藤,1994)、それらの構造を把握するためには、3次元的かつ高分解能な地質構造調査技術の構築が必要(阿部・青柳,2004)という指摘がされている。
本研究では、海域における横ずれ断層に伴う変形構造を3次元的に捉えることを目的とし、既知の断層である布田川―日奈久断層帯海域延長部を対象とした音波探査を実施した。調査は断層の走向(NE-SW)に直交する方向を基本として、最大20m間隔と緻密な測線配置で実施し、総測線数83本、総延長189kmとなった。使用機器として、従来の音波探査装置に比べ指向角が±1.8°と狭いためにサイドローブが少なく、また発信レートが高い特徴をもつ高分解能地層探査装置(SES2000)を用いた。さらに動揺補正装置によるヒーブ補正を行うことで、海底下極浅部において高精度な記録断面を取得した。
本発表では、調査により得られた連続記録断面から断層変位に伴う変形構造を3次元的に解釈し、その特徴について議論を行う。また、今後は海底地形マッピング及び柱状採泥を行い、断層の変位様式をより詳細に検討していく予定である。
横ずれ断層末端部の消滅機構において、複雑な変形構造が発達することが知られており(例えば垣見・加藤,1994)、それらの構造を把握するためには、3次元的かつ高分解能な地質構造調査技術の構築が必要(阿部・青柳,2004)という指摘がされている。
本研究では、海域における横ずれ断層に伴う変形構造を3次元的に捉えることを目的とし、既知の断層である布田川―日奈久断層帯海域延長部を対象とした音波探査を実施した。調査は断層の走向(NE-SW)に直交する方向を基本として、最大20m間隔と緻密な測線配置で実施し、総測線数83本、総延長189kmとなった。使用機器として、従来の音波探査装置に比べ指向角が±1.8°と狭いためにサイドローブが少なく、また発信レートが高い特徴をもつ高分解能地層探査装置(SES2000)を用いた。さらに動揺補正装置によるヒーブ補正を行うことで、海底下極浅部において高精度な記録断面を取得した。
本発表では、調査により得られた連続記録断面から断層変位に伴う変形構造を3次元的に解釈し、その特徴について議論を行う。また、今後は海底地形マッピング及び柱状採泥を行い、断層の変位様式をより詳細に検討していく予定である。