15:05 〜 15:30
★ [O05-03] 次期学習指導要領における高校地学教育のあり方
キーワード:次期学習指導要領改訂, 高校地学教育, 教科・科目設定, Future Earth構想, ESD(持続可能な開発のための教育)
地震や火山・気象などによる災害だけではなく、環境や資源といった人類共通で喫緊の課題が山積みする現代は、地球惑星科学リテラシーが不可欠な時代となった。全国の「地学基礎」の選択者数は、前学習指導要領における「地学Ⅰ」の約4倍となり、国民の地球惑星科学リテラシー育成に関する教育環境に若干の改善傾向が見られるようになった。
しかしながら、基礎を付した4科目から3科目の選択必修であることから、現状が最善であるとは思えない。よって、発達段階に合わせて、高校においても全生徒が地学領域を含めた理科4領域をしっかりと学べる制度にすべきであると考える。
日本地球惑星科学連合2014年大会では、パブリックセッション「次期学習指導要領における高校地学教育のあり方」を開催した。これまでの議論を踏まえて、高校地学領域の教科・科目設定について異なる観点に基づく次の3つの試案を提示し、今後の方向性について議論を深めた。
・現行の地学基礎の内容を基盤にした選択必履修科目の提案(A案)
・地球人として必要な内容を基盤にした総合的な理科の提案(B案)
・現行の教科の枠組みを越えた防災教育等も含める必修新教科の提案(C案)
3つの試案から、日本学術会議地理教育分科会との議論や、Future Earth構想、ESD(持続可能な開発のための教育)、「高校理科「地学基礎」の内容に関するアンケート調査」などを踏まえて、本講演では次期学習指導要領における高校地学教育のあり方を提案する。
しかしながら、基礎を付した4科目から3科目の選択必修であることから、現状が最善であるとは思えない。よって、発達段階に合わせて、高校においても全生徒が地学領域を含めた理科4領域をしっかりと学べる制度にすべきであると考える。
日本地球惑星科学連合2014年大会では、パブリックセッション「次期学習指導要領における高校地学教育のあり方」を開催した。これまでの議論を踏まえて、高校地学領域の教科・科目設定について異なる観点に基づく次の3つの試案を提示し、今後の方向性について議論を深めた。
・現行の地学基礎の内容を基盤にした選択必履修科目の提案(A案)
・地球人として必要な内容を基盤にした総合的な理科の提案(B案)
・現行の教科の枠組みを越えた防災教育等も含める必修新教科の提案(C案)
3つの試案から、日本学術会議地理教育分科会との議論や、Future Earth構想、ESD(持続可能な開発のための教育)、「高校理科「地学基礎」の内容に関するアンケート調査」などを踏まえて、本講演では次期学習指導要領における高校地学教育のあり方を提案する。