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[SGD21-P03] 地球の赤道楕円の扁平率の形成
キーワード:Pangea超大陸, Africa大陸, FeO拡散, 地球赤道扁平率, 自転速度, 熱輸送
Pangea超大陸形成(330Ma)から分裂する約100My間、Africa大陸の上昇まで、地球の赤道は球関数の次数1の構成であった。その後Africa大陸の成長に伴い、球関数次数2の地殻が誕生した(Zhong et al.,2007;Zhang et al.,2010).この次数2は現在も赤道楕円として、PacificおよびAfrica superplumeとして存在する。この次数1から2への進化はmantleの下方流が上昇流に転向するものである。ここではAfrica大陸下方のCMB(core-mantle boundary)およびICB(inner core -outer core boundary)の東半球(40 deg.E-180 deg.E)を通してFeに比較して軽いFeOがOC(outer core)に拡散すると考えて、赤道楕円形成の説明を試みる。mantleおよびIC(inner core)の次数1の質量の損失は地球重心に対し非等方な質量分布となり、西半球(180 deg.W-40 deg.E)側に重心が移動し、地球に次数2の重力ポテンシャルを発生する。外核は流体であるから回転軸に対称な質量分布となる。長時間平均からCMBおよびICBで赤道楕円扁平率を生ずる。自転速度はmantleの加速、ICは成長による減速、OCは主にmantleからの質量流入により減速となる。またCMBおよびICBにおいてOCは安定成層となり、温度勾配が大きくなり、mantleへの熱輸送が増加する。