日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS24] ガスハイドレートと地球環境・資源科学

2015年5月27日(水) 16:15 〜 18:00 101B (1F)

コンビーナ:*戸丸 仁(千葉大学理学部地球科学科)、八久保 晶弘(北見工業大学環境・エネルギー研究推進センター)、森田 澄人(独立行政法人 産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門)、座長:戸丸 仁(千葉大学理学部地球科学科)

16:30 〜 16:45

[MIS24-02] 日本海表層型メタンハイドレート胚胎域における2014年度AUV詳細調査

*森田 澄人1 (1.産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門)

キーワード:メタンハイドレート, 自律型巡航探査機, マルチビーム音響測深, MBES, サブボトムプロファイル, サイドスキャンソナー

資源エネルギー庁の平成26年度メタンハイドレート開発促進事業に係る表層型メタンハイドレート調査の一環として、2014年5月10日から6月3日にかけて、隠岐周辺海域、上越沖、最上トラフの各海域を対象にAUV(自律型巡航探査機)を用いた詳細地質調査(SK14航海)を実施した。本調査は、同様のシステムで実施したSK13航海の調査を基本的に踏襲するものである。使用したAUVは深田サルベージ建設(株)が所有する「Deep1」で、支援母船として同社所有の「新海丸(329t)」を使用した。Deep1は3種の音響探査機器として、マルチビーム測深機(MBES: Multi-beam Echo Sounder)、サブボトムプロファイラー(SBP: Sub-bottom Profiler)およびサイドスキャンソナー(SSS: Side-scan Sonar)を備えており、1回の潜航で20時間以上の調査が可能である。測位には母船‐AUV間のUSBLシステム(Ultra Short Base Line)を採用し、測線間隔が150mで海底からの高度が50mの通常調査モードと、測線間隔10mで高度25mの精密調査モードが適用された。調査対象は、当調査に先行して実施された広域地質調査(7K13および7K14航海)等で確認された、マウンドやポックマークとして認められる特異点を中心に選択しており、AUVを使用することで、広域地質調査に比してより高精度の探査が実現した。マウンド、ポックマークやその周辺の地形や地下浅層部構造を明らかにするとともに、これらに伴う音響学的ブランキングや強反射面、および海底反射強度分布などの特徴や変化をとらえた。