日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG31] 北極域の科学

2015年5月26日(火) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*竹内 望(千葉大学)、檜山 哲哉(名古屋大学地球水循環研究センター)、平譯 享(北海道大学大学院水産科学研究院)、田中 博(筑波大学計算科学研究センター)、野澤 悟徳(名古屋大学太陽地球環境研究所)

18:15 〜 19:30

[ACG31-P06] オンラインデータ可視化アプリケーション(VISION)の開発

*杉村 剛1照井 健志1矢吹 裕伯2 (1.国立極地研究所、2.独立行政法人 海洋研究開発機構)

キーワード:オンライン可視化, 衛星データ, AMSR2, SSMI

GRENE北極気候変動分野において,我々は北極域研究に関するデータの一元的な収集・蓄積・公開を目指して「北極域データアーカイブシステム」(以下、ADS:Arctic Data archive System)*の構築を進めている.このシステムでは,北極域研究に関わる研究者や研究機関がそれぞれの流儀でまとめたそれぞれの分野のデータ(例えば観測データやサンプルデータ,分析データ,モデルによる計算データ)を系統的に管理することで,各研究者や研究機関によるデータの相互利用を分野横断的に実現させようとしている.
そもそもデータの相互利用には,データの管理形式の差異という壁に加えて,極論を言えば,データの内容が作成者本人以外には理解しづらいという大きな壁がある.そのため,研究者にとって,同分野ならまだしも,異分野のデータの内容は類推することすら容易ではない.すなわち逆に,データ内の情報をあらゆる研究者が容易に把握できるシステムを提供できれば,研究者間で異なる分野のデータに対する理解が進み,分野間でのデータ相互利用が促進されると期待できる.
そこで、ADS開発に伴い我々は,特に北極域研究に関わるあらゆる研究者が容易に操作可能なオンラインデータ可視化アプリケーション“VISION”の開発を行った.
本講演では,可視化アプリケーション“VISION”の仕組みや機能を紹介するとともに,操作方法を実演で紹介する.