17:36 〜 17:39
[BAO01-P04] 陸棲ラン藻 {i}Nostoc{/i} sp. HK-01 の重粒子線耐性
ポスター講演3分口頭発表枠
キーワード:ラン藻, 重粒子線耐性, {i}Nostoc{/i} sp. HK-01
地球上の生物における宇宙環境耐性の検証は、対象生物が他惑星に到達する可能性や環境耐性機能および宇宙利用の可能性を考察する上で不可欠である。現在、国際宇宙ステーション(ISS) で、微生物と生命材料となり得る有機化合物の天体間の移動の可能性の検証を行う実験や、宇宙環境下での微生物の生存の可能性を検討する実験などが候補実験として予定されている (たんぽぽ計画)。これまでに、真空や紫外線などの環境に極めて高い耐性を示す陸棲ラン藻Nostoc sp. HK-01がたんぽぽ計画の候補生物の1種として準備されている。各種宇宙環境耐性要素の中で、とりわけ重粒子線は生物に対して、DNA損傷や突然変異、染色体異常をもたらす可能性があり、生物の生死に大きく影響する。当株の重粒子線の耐性について、ここで紹介する。
陸棲ラン藻Nostoc sp. HK-01を材料として用いた。少量の当株乾燥ラン藻を小チューブに分配し、放射線医学総合研究所の重粒子線がん治療装置(HIMAC) にて重粒子線(He, Ar)曝露を行った。
重粒子線曝露した乾燥ラン藻の蘇生確認はFluorescein diacetate (FDA) を用いて行った。重粒子線曝露ラン藻を滅菌水で加水した後、2日間培養し、FDA染色後、光学蛍光顕微鏡で細胞の生死の観察を行った。また、同時に増殖機能について検証した。本発表で、本株の高い重粒子線耐性を報告する。
陸棲ラン藻Nostoc sp. HK-01を材料として用いた。少量の当株乾燥ラン藻を小チューブに分配し、放射線医学総合研究所の重粒子線がん治療装置(HIMAC) にて重粒子線(He, Ar)曝露を行った。
重粒子線曝露した乾燥ラン藻の蘇生確認はFluorescein diacetate (FDA) を用いて行った。重粒子線曝露ラン藻を滅菌水で加水した後、2日間培養し、FDA染色後、光学蛍光顕微鏡で細胞の生死の観察を行った。また、同時に増殖機能について検証した。本発表で、本株の高い重粒子線耐性を報告する。