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[ACG32-13] 2014年夏のエルニーニョはなぜ成長しなかったか?- 南太平洋からの寄与
キーワード:エルニーニョ・南方振動, 季節予測, 太平洋10年規模変動
2014年の初頭、各国の気象機関による季節予測は、引き続く夏以降に本格的なエルニーニョが発生することを予測していたが、その後冷舌付近で冷水偏差が発達し、エルニーニョの発達を妨げる結果となった。この冷水偏差がどのようなプロセスで張り出して来たのかは明らかになっていないが、大気海洋結合モデルMIROC5.0によるハインドキャストでは、2013年11月初期値の予測においてこの冷水偏差の発達を予測することに成功しており、エルニーニョが発達できないことを示していた。この予測ケースをもとに感度実験等を実施した結果、近年持続している太平洋十年規模変動の負位相に伴う南半球の偏差が今年のケースに寄与していたことが示唆された。